下板橋の家

用途 : 専用住宅
種別 : 新築
構造 : 木造2階建
敷地 : 46.71㎡
延床 : 60.18㎡
竣工 : 2012年4月

施工 : 分離発注/白組
撮影 : 新 良太

アレルギーを持つ建主さんの希望に添い「合板を使わない家」をつくりました。

合板の製造過程で使用される接着剤だけでなく、防かび剤や防虫剤も使用せず、低温乾燥させた色つや、香りの良い国産材を使っています。
柱や梁といった構造材はもちろん、下地も杉を中心に使用して合板を目に見える場所だけでなく、見えない内側の部分にも使用していません。
また化学物質の放出を避けるため、室内には木・和紙・左官といった自然由来の素材を使用しています。室内の建具も杉や和紙を使いました。

同時に「敷地14坪の中にいかに暮らすか」も大きなテーマの一つでした。

本来であれば木造3階建てにすることで、床面積を増やすことができるのですが、低温乾燥した杉を構造材だけでなく、仕上げ材としてもふんだんに使いたいという希望もあり、あえて床面積が取れないけれども内装制限がゆるく柱梁をあらわして使える2階建てを選択しました。
家族構成はお子さん3人の5人家族。敷地の南側が接道しているため日当たりを考慮し、個室は最小限、みんなで使う部屋を広く・心地良くしようという計画から、2階を家族の集う食卓・居間としました。
またロフトを活用することで食卓を吹き抜けとして、小さいながらもみんなの集う場はゆったりできる空間になっています。

限られた広さのなかでも単に床面積を広く取るだけではなく、本当に重要としている建主さんの価値観や要望をふまえて、豊かな空間をつくることが出来ました。