水戸の家
 
用途 : 専用住宅
種別 : 新築
構造 : 木造2階建
敷地 : 715.72㎡
延床 : 91.25㎡
竣工 : 2024年4月
 
施工   : 株式会社 関根工務店
構造設計 : 羽田野構造設計室
撮影   : 新 良太
 
コンパクトかつ効率的な家事動線、明るく風が通りぬけて生活の中心となるようなリビング・ダイニングを計画しました。建主さん自身を反映するようにシンプルに全体をまとめながら、愛らしさをキーワードに細部を考え、素材選びをしています。
 

一緒に家づくりをした建主さんの声を頂きました。

 

Q 家づくりに望んでいたこと
A 一生に一度あるかないかの家づくり。せっかく建てるのであればデザイン、家事動線、居心地の良い空間など妥協のない家を建ててみたいというのがありました。
 
Q 他に検討したところ
A ハウスメーカーは計画以前に試しに数社覗いてみたことがあり、最初から金額の点、型にはめられてしまってあまり融通が利きそうにない点(住宅設備が提携メーカーからしか選択できないなど)で除外していました。建築会社のみですと第3者の目線がないので、いいようにされたくないと思っていたため、建築士さんに監理をお願いしたいというものはありました。
 
Q 菰田建築設計事務所を選んだ理由
A 地元の建築士さんとも考えたのですが、妻が依頼する数年前にたまたま訪れた自由が丘で建築家31会という建築家さんによる協同組合のイベントをしていたところへ、立ち寄った際、妻の心証が良かったこと、水戸の方でも建てられることなど話していたことを思い出し、事務局へ連絡し紹介頂いたのが菰田さんでした。話をしてみて、疑問に思ったことを的確に回答して頂けること、図面がしっかりしていること、(図面展開図は壁厚、柱などとても細かく書かれている)など最初の心証がとても良かったため、他の建築士さんと比べずに選ばさせていただきました。
 
Q 設計過程で共に家づくりをして感じたこと
A 電気で住宅建築の一端を担っていますが、正直、”家づくり”はわからないことだらけでした。開発許可から上棟式のことやらお金のことやら…。コロナ・ウクライナ戦争によるウッドショックから始まった物価高で最初の計画から大幅に変わってしまったことは想定外でしたが、とても 熱心に対応して頂きました。色の好み、趣味などのヒアリングから始め、要望のとりまとめ、予算内でのとりまとめなど夫婦で違う好みなどを調整してデザインしたりする作業はとても大変と思います。ただ、一つずつクリアしていった結果満足のいく住まいになったと思います。
 
Q 住んでみて思うこと
A 色々ご提案頂いたもの、ここは譲れなかったもの、各部屋の中にそのような意見の相違、一致がミックスされた空間の居心地の良さは、ともに”家づくり”をしたことで得られたものです。建物に自分たちが合わせる家でなく、自分たちに建物が合わせていてくれる住まいはとても心地の良いものだと実感しています。
 
最後に
満足できる家を建てるということはこれからの人生、生き方にも左右されるんだなぁとしみじみ感じています。家事動線、風の流れ、空調の性能や建物の性能などで人間自体の動き方が変化するし、大事にしようと思わせてくれます。建売・ハウスメーカーのようなセミ注文住宅が多くなりつつありますが、愛着の持つ家を建てる方法は建築士さんに色々なアイディアを出してもらって、施主も協力しながら建てるのが一番かと思います。(正直パワーはいると思います)その中でも、菰田さんは建築士さんが比較的弱い設備のことも良く知っていますし、木造住宅の知識は自分の中ではピカイチだと思っています。施主に合わせた住みやすさを重視しつつ、デザインも施主が後々困らないような納め方をしてくれるデザインにしてくれますので、安心して頼めると思います。